食堂フライと言うか、タープと言うか…

blue_serow

2021年05月31日 09:38

昨年度に実施した隊キャンプでの様子である。

タープもテントもコールマン。

それが悪だとまでは言わないが、個人的には「イカガナモノカ」と感じざるを得ない。


表題のお話。私がカブ隊長だった頃から表現に困ったコト。

私世代と言うか、このギョーカイでは広く「食堂フライ」と読んでいる。が、今や一般的には「タープ」が浸透している。

その形によってヘキサだったりレクタだったり。

写真にある隊装備の「タープ」もヘキサであり、クロスポールなるお手軽設営システムだ。

幕の大きさはまずまずながら、サイドポールが1組しかなく、スカウトたちは身をかがめて行き来している。
そしてまたコレが日向では暑いんだなぁ。

幕体の素材によるコトは間違いなく、日除けとしての性能はほぼ期待できない。

かと言って団に「食堂フライ」の余分はなく、ボーイ隊で好き勝手に使える訳でもない。

ならばと、普段使っていないAテントやジャンテンのフライだけを使おうと思ったところで、サイズ的にはひと回り小さくなってしまう。

チットしたベースを構える程度なら可能だが、生活空間として食堂フライの代わりにはならないのだ。


かつては4班分のセットがあったはずなのに、いつの間にやら処分されたのか、他の天幕と混ざり倉庫の奥深くに押しやられたのか…。


吉川で連泊しようとなると、このタープでは少々心細い。

せめてサイドポール増やし、メインポールももうチョット高さを稼げるよう考えなければ。

いや、本当ならスカウトたちがそう感じて工夫をするモノなのだろう。
で彼らとて「これが当たり前」で経験してきているだけに、それ以上考える土台がない。

ヒントを与えるか、気づくまで待つか。


快適な野営生活を送るために「工夫」をする、そのスタートラインの提供の仕方すら様々な迷いがあり、その難しさを感ずる。

そしてまた、このようなアイテムに乗り代わってしまった現状をいかに打開するか。そんなこんなも考えなければならず、迷いの淵は更に深まるのであった。


愉しい野営を目指すには、多くの問題があるようである。





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