夜更けの工作である。
何年使ってきたか定かでないが、野外へ繰り出す時に愛用してきた帽子(キャップ)。コレの前のモノを買ったのが13年前。おそらく5,6年で、やはりツバが擦り切れて買い直したのだと思う。
決してハードな使用をしてきた訳ではないものの、頻度と言うか回数と言うか、出番が多く洗濯の回数も増えればやはり傷むのは仕方がないか。
で、これまでならば諦めて次のモノへ更新したかもしれない。
しかし今回は違った。
特段の理由もなく「縁を何とかしてみるか」と考えた次第。
さんざん手芸・裁縫関連のお店や売り場を見てきた身として、バイアステープ存在は以前から知っていた。
今回、コレの補修でソレが使えそうだ、と思い立つのは早い段階だったが、縫い付ける術が思い浮かばず躊躇することしばし。
厚手の芯があり、寸法もピッタリで仕上げられていたため、上手く縫える自信がなかったのだ。
同時に色目も問題だった。
市販品で見かけるバイアステープは、白や黒、紺、そしてカワイイ柄物が多く、このような微妙な色目の生地の品は果たしてあるのか?と。
ソンナコンナを思い続けること数ヶ月。
その間、スカウトコースへ参加した際にチョット引っ掛けたら、擦り切れ部分が崩壊し、パックリ口を開いてしまったではなか。
もうこうなれば決行するしかない。
接着剤留めでもいいから直さねば、とモノを探し始める。
幸い大手の手芸・裁縫用品店でこの商品を発見。
色目のみならず、そのままアイロン接着出来ると言う正に私が求めていた品だ。
※本来、アイロン接着は縫い付け前の仮止めらしい
様々な用件に時間を設け、作業開始。
付けたり外したり… 工作用のアイロン駆使すること小1時間。
ご覧の仕上がりである。
耐久性に一抹の不安は残るものの、まずはスッキリしたことを喜ぼう。
テープの残量も十分あるから、コレが傷んでも数回は補修出来るかな。
久しく気になっていた箇所がキレイに戻り、気持ちも晴れやかになったし、愛着も深まった。
自分が手をかけた道具は、使っていて心地よい。
そんな道具たちを携えてフィールドに繰り出せる日を心待ちにしつつ、他のメンテナンスが必要なモノたちの面倒も見てあげなければ。
巣ごもり期間にできるコトを、少しずつ片付けていこう。
明けたらまた忙しくなるのだから。