吉川野営場での隊キャンプにおける営火の薪組である。
小雨が続いたことから場所を雨天教室に変更。
貸し切り状態が功を奏したカタチだ。
ココは炉が切ってあるため直火も出来るのだが、後始末を考え焚火台を使用した。
正味で1時間もないプログラムだったため、コレで十分。終盤のヤーンでは程よく燃えきり、内心ニンマリしたのはナイショだ。
今回のキャンプでは、例の如く「思ったようには進まない事態」がチョイチョイ発生。
予想外…ではないものの、元々の予定どおりに進まないのは仕方ないと言え、リカバリーをどうするかを考えなければならず、結構しんどいのも正直な話。
初日早々、色々あって野営場到着が遅れること1時間半。もうその時点でスケジュール崩壊だ。
設営時間と夕食準備でタップリ時間は取っているし、夜のプログラムをキャンセルすれば良いとする。4日もあるのだから急ぐことは無い。
2日目はナンダカンダあったが凡そ予定通りの内容で実施できた。
歩測が簡易計測を含めた班活動がメイン。作業の多くを班サイトで行うようにしたため、その間にサイト整備も進められるか、と思っていたがナカナカ進まない様子。
こんな恵まれた環境なれど、スカウトたちにとっては初めての「班の自治」だ。何から、どうやって、コトを進めていけば良いのか分からないのだろう。
晩メシもソコソコにナイトゲームを実施。これまでなら食事を優先し、ナイトプロを諦める機会が多かったが、今回はさにあらず。
時間で区切って食事は後回しである。
3日目、朝の点検で見てもイマイチ改善が見られない。
時間がない、人数が足りていないコトは私も分かっている。しかし、ココでサイト整備を中途半端で済ませては独立した班サイトを構えた意味が薄れてしまう。
野営場全体を使う予定だったワイドゲームを大幅に変更し、午前中は徹底してサイトの改善作業に充てることとした。
もちろん、単なる作業時間ではスカウトたちもモチベーションが上がらないだろうから、ソコはゲーム性を持たせなければ。
改善箇所の数や内容をポイント制にし、申告するようにしてみたのである。
スカウトたちがどんなことをやっているのか非常に気になったのだが、ソコは我慢をして本部に聞こえてくる声や槌音で推測するしかない。
午後、本来予定していたプログラムのクライマックスである工作物の作成。
ストーリーを変更しいきなりの突入なれど、スカウトたちはアーダコーダ話し合いつつ一生懸命に取り組んでいた。
予測していた時間通りにコトが進んだのは幸い… いや、彼らは明らかにチームワークが醸成されてきている。
決して上手にホイホイ進んでいるわけではないが、ちゃんと声を掛け合い試行錯誤をしながら作っているのだ。
誠に頼もしいではないか。
安定しない天気の下、高らかに揚がった班旗と誇らしげな表情が印象的であった。
そして夜は営火。冒頭の写真のモノだ。
スカウトと指導者総勢12名の誠にコジンマリとした営火だったが、雰囲気も良く楽しいひと時…。
最終日の撤営はドタバタしたものの、心配した大きな遅れも生じず目標時間内で無事に完了。
やれば出来るジャン!
各班それぞれが4名しかいない我がボーイ隊。
標準(理想)の半分しかおらず、よく頑張ったとしか言いようがない。
ボーイ隊長2年目でようやく実施できた「まともなキャンプ」の成果を実感しつつ、今回深まった班の結束が今後の活動でいかに生かされるか、期待せずにはいられないのである。