私が大好きな「指導者用テント」、通称ジャンボリーテントである。
昨今は山口で開催された世界スカウトジャンボリー時のモデル(mont-bell製)を示すらしいが、我々世代はナント言ってもコレだ。
当団の倉庫には複数のジャンテンが収納されている。
自団の名前が入ったモノ以外に、今はなき団から引継いだモノもあり、恥ずかしながら実際の数は把握できていない。
先の隊キャンプの準備時点では5張りを引っ張り出し、内容をチェック。
網戸の付いた2張りを各班用とし、網戸なしで程度の良いモノを予備に。ソレのフライシートをキャビンに使ったのである。
ペグもソレナリの数が確認できたため、ひとまず我がボーイ隊で確保。
角ペグ24本ピンペグ10本の基本セットだけでなく、丸ペグが大量に入った袋や何故かソリステで揃えられた袋もあった。
ついでにハンマーも数本見つかるなど、まさにカオスである。
そんな中、どうにも悩ましいのがポールの確認だった。
これまでの活動で、ひとまず2セットは使用可能状態であることは分かっていた。しかし、幕体がそれ以上の数あるのにポールが見つからない。
きっと、複雑に詰め込められた棚のドコカには収まっているハズ。
ひとまず怪しいエリアのモノを全て出さないと奥の様子が分からない。
コレはモノのついでにできる作業では無いため、出直しだ。
今使っている2セットも決して万全のコンディションではない。
一部ひん曲がっているのは叩いて矯正すれば何とかなるとして、連結部の玉(いわゆるボッチ)が無い箇所をナントカせねば。
持出し(積込み)や収納時はどーしても慌ただしく、落ち着いて諸々の状態を観察できない。ココは真面目にメンテナンスの機会を設け、ポールであれば筒の中を見てパーツが残っているのかどうかも確認したいトコロ。
コンディションの良い幕体も今は袋に養生テープを貼って識別している状態をのため、コチラももう少し丁寧な管理をしないとだ。
宣言が出されている現状ではスカウトを集めて装備品の管理作業も出来ず、かと言って私一人でも作業はできるかも知れないが、とんでもない時間がかかってしまい現実的では無い。
40年もののテントが今なお使い続けられているのは、先輩方がキチンと管理・手入をされてきたからである。
その想いと行動に敬意を払い、次へと引き継ぐためには我々も折々で整備をしなければ。
そして改めて思うのは、ジャンテンの耐久性の高さである。
ドームテントが数年(もっても10年?)で使い物にならなくなるのに対し、私がスカウトだった頃から使っているモノが、今も変わらずその立ち姿を見せてくれている。
ホント、大切に使っていかなければ。
そして思い出されるのは、我々が班で使っていたAテンはどこ行った?だ。
倉庫の整備に本腰を入れる時なのかなと、真剣に考え出す秋のはじめなのであった。