苦肉の策
寒いのは寒いのだが、なんだかピリッとした冷え込みは感じられない朝である。
年度末が迫り、次なるターンへの準備も始まる今日この頃。
しかし、我がボーイ隊の進級具合は芳しいモノではない。
先だってのコミ会議で共有された統計を見ると、他の地区のスカウトたちも同じような状況。
各級と学年の取得割合分布がこの2年で持ち上がっているのだ。
詳細な分析はBS担当のコミグループでされると思うが、私の勝手な想定では恐らく1級課目にある「連続5泊以上の野営」といわゆる「1級挑戦キャンプ」が枷になっているのではないだろうか。
文書になっていない特別措置として、計画書の完成度が一定レベルに整っていれば、実施せずとも隊長と団の裁量で認定出来るとされてはいる。
現に私も昨年度末には菊章課目に取組んでいるスカウトが2泊3日の野営計画書を提出してきた際、必要な指導をしてリライトさせ、完成させた時点で課目の認証をした。
一方、現2級のスカウトに対して実施を前提としない計画書の作成を促すことは、私として伝えづらい。
それは単なる感情的なモノであるが、やはりこの活動は「行うことによって学ぶ」からである。
「この状況が明けたらやろう」との考え方も無い訳では無いが、それじゃぁいつになるの?との問にも答えられず…。
そんな葛藤と問答しつつ、今私が画策しているのは、年度末の隊キャンプに1級挑戦キャンプや2級ハイクを抱き合わせるコト。
細かな折り合いはこれから詰めていくのだが、年度内に決着させようとすると、コレしか無いのでは?との思いに達する。
実は数代前の当団ボーイ隊長さんも、同様のタイミングで同様にまとめて行っていた。
当時は全く異なる事情によるモノだったため、ビーバー隊長だった私は冷めた感じでお話を伺っていた。
ソレがまさか自分も同じようなコトをする羽目になるとは。
スカウティングにおける教育は進級が全てでないと知りつつも、進級出来なければ次の段階に進めないジレンマである。
こんな苦肉の策で切り抜けなければならない状況。
本当に苦しく辛い。
次年度のNSJで5泊以上の件はクリアできるか。
コトが前後するのもナンダカなぁと思いつつ、やれるカタチでやっておかないと、遅れを取るのはスカウトたちである。
ボーイ隊長のお悩みはいつになったら明けるのだろう。
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