隊キャンプにおける野営本部、その内側の様子である。
大振りな食堂フライにテーブルのみ。
指導者は私だけなので大した装備もなく、伸びやかな配置となっている。
ただ、フライシートだけでは周囲から丸見え。
スカウトに見られるのは何とも思わないものの、地元の神社をお借りしている手前、参拝客が来られるコトが案外多い。
参道を抜けて広場に入った途端、複数のテントが建っている様に驚かれる様子もチラホラ。
一方では、我々の野営の様子を事細かに観察される方もおられ、モノが少ないとはいえ本部の中が散らかっているのを見られるのもなんだかなぁ…と感じていた。
で、カモフラージュネットの登場だ。
視線を遮りつつ内側からはソレナリに外の様子が伺えるし、風も通る。
ミリタリー臭いウッドランドパターンは如何ともし難いが、もとよりジャンテンも食堂フライもそれっぽい色目なのでトーンは揃っている。
フライとネットの寸法が揃っていないため、半端なトコロはネットを繋いでカバー。
購入時期と購入先が異なるので迷彩のパターンが異なるのはご愛嬌とする。
中から外の様子を伺いつつも、人目を気にすることなく存分にお道具を広げられるのは快適だ。
オシャレなスクリーンタープとは異なる雰囲気も、いにしえの「ボーイスカウト」な感じを醸しているのではないか、などと勝手に思い込んでみる。
個人的に所持しているカモフラージュネットは3枚しかないため、このサイズのフライだと2方向しかカバー出来ないが、無理に全方向を覆う必要はない。
参拝客の動線やサイト配置を考えればそれで十分なのである。
本部での作業はプログラムの準備などスカウトに見られ感づかれたくないモノがあるし、彼らも(距離があるとはいえ)本部からチラチラ見られながら作業をするのは楽しくないだろう。
そう考えればこうしたスタイルでお互いの距離を保つことも、必要なのではないかと感じる次第。
もっとも、コンナことをしなくても済むサイト配置ができる場所であれば、何も気にすることは無いのだけれど。
そんな場所が近くにあればなぁ、と、ナイモノネダリを夢見つつ、食堂フライに網を張るボーイ隊長なのであった。