夕刻のスカウトたちである。
国旗降納を控え、制服姿でスタンバイも見られ。
我がボーイ隊において初めて「班のキャンプ」をやって(やらせて)みた。
彼らが設定したテーマ・目標を達成できたか否かは今後の検証となるが、ひとまずは「実施できて良かった」が私の感想である。
本来であればもっと時間をかけて計画を深めるべきではあった。しかしナニカと行事の多い時期であり、私も平日のスケジュールに翻弄されたため、たった1回の班会議で計画書を作った(作らせた)次第。
幸いだったのは現班長が1級挑戦のキャンプ計画をかじっており、計画作成の要点を分かっていたコト。
そのため日課やプログラムはかなり現実的に組まれ、結果としてそのお陰で無理なく1泊2日が過ごせたと見ている。
私も管理者として広場の隅に本部を構え、付かず離れずの距離感にて終始様子を伺っていた。
印象的だったのは「今回のキャンプは楽しいな」との会話が何度も聞かれたコト。
ソリャそうだろう。
私から与えた制限は、装備品の運搬支援を依頼したその時間を厳守することくらい。
当然他にも細かな注意事項はあるものの、そんなのは普段のキャンプでも常に言われているので、スカウトにとっては当たり前なのだ。
で、予定が遅れようが上手く行かなかろうが小言を言われるコトはない。
それでも凡そのスケジュール通りプログラムに取組み、炊事をし、生活と活動を展開した(ように見えていた)。
常に楽しそうな話し声を聞きつつ、私はニヤニヤと本部でコソコソ自分のコトを行ったのである。
自分たちで決めた予定とルールを遂行する楽しさ&難しさ。
班長を中心に過ごした2日間で、スカウトたちは何を得られただろうか。
翻って、私が組み立てる普段の訓練キャンプは、やはり詰め込ますぎているのか?とも感じた。
限られた時間の中で、できるだけ多彩な内容を盛り込みたいがため、かなりハードなスケジュールとなっているのは否めない。
だがあまりにユッタリし過ぎではスキルアップにも繋がらず、バランスが難しいトコロでもある。
スカウトも私も「楽しく有意義なキャンプ」について今後の課題が見えた活動であった。
また機会を設けてやってみたい。
いや、やらねば、だろう。