珠洲での思い出
2024年、最初の記事である。
今から40年近く前、ローバースカウトだった私は白石市での第9回日本ジャンボリーに地区スタッフとして参加さていた。
細かなシゴトは覚えていないが、ソコで知り合った同地区内の指導者となんとなぁく意気投合。
その方の夏の過ごし方に興味を抱いた。
曰く、毎年のように能登半島の突端で1週間ほどキャンプをしているのだとか。
メンバーはスカウト関係ではなく仕事の仲間。
半島の本当に先っぽで、野営地は郵便局横の小道から入った海沿いの松林。ソコには小さな井戸があり、毎回それの掃除からキャンプが始まるのだそうだ。
場所が奥まっているため他に訪れる人は僅かで、とてもノビノビ&ノンビリしたキャンプができるんだぞ、と聞いた。
で、その年はジャンボリーが終わった後、お盆休みの頃に行く予定だとのこと。
お話を聞いただけで情景が浮かび、私はどうしてもその場所へ行ってみたくなった。
そのお方も「来てくれたら歓迎するよ」と言ってくれた。ま、半分以上は社交辞令なのだろうが…。
学生の夏休みは暇だ。
当時は初期型の赤いserowでアチコチ走り回るのを楽しみとしていたので、迷うことなく能登へのツーリングを心に決めた。
そしてお盆に入った時期、本当に実行。
どこをとう走ったかまでは覚えていないものの、輪島を通過し珠洲市の先にある狼煙へ。
古い造りの家が建ち並ぶ町で郵便局を探す。
人も車も少ない静かな町だったと記憶している。
話で聞いた通り本当に能登半島の突端に郵便局があり、その横に道があった。
そのままserowで松林に入ると、井戸らしき囲いがあり、松林と砂浜の境界に複数のテントが。
バイクを降りて歩み寄ると、あのお方の姿があった。
お互い顔を見合わせて
「本当にいた!」
「本当に来た!」
大笑いしての再会である。
薄曇りの天候ながら、美しい景色の中で本当にノビノビ&ノンビリした時間を過ごした。
私は1泊して次の地へ走り出したが、あの方はもう数泊して行くとのことだった。
若気のいたりで突然お邪魔したにも関わらず、おおらかに迎えていただけたのは(年齢は大きく違えど)スカウティングをする者同士だったからか。
楽しくもチョットお恥ずかしい思い出である
その地が今は…。
直接行って何ができると言うものではないため、今いる場所から出来るコトを模索し行うのみ。
被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、早く安心した生活に戻れるよう願うばかり。
何とも言い難い年のはじめである。
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