今朝の緑地公園である。
先日に続き、広場のキノコを観察。
相変わらず同定が進まない。
夏前の話。団の倉庫移転に関して幾つかの愚痴を並べた。
その後、何となぁく物件が決まり、少しずつ移転のための準備作業が始まった。
ココまでの過程についても愚痴りたいネタはあるのだが、ひとまず控よう。
約30年間、団の装備を納めていた倉庫である。
これまで何度も整理や入れ替えを行ってきたと思うのだが、それでもまだまだ懐かしい品が発掘される。
先日も不要(と思われる)品の廃棄に向けて、色々と引っ張り出す作業を行った。
永らく触れられていなかった金物入れの長木箱(通称:棺桶)を開けると、スコップやツルハシがわんさと出てくる。
今の団のメンバーには、何故コレほどの数があるのか分からなかった様子。
私がスカウトとして在籍していた頃は、4コ班がそれぞれ班装備としてスコップとツルハシを与えられていた。この他に上班&隊付チームに2セット。そして本部でも2セット。
当時はそれらが班ごとの、大きなボックスへまとめられていた。
(いつの間にかそのボックスは半分に切り分けられて、団装備の収納箱になっていた)
分散して班の管理になっていた時は気づかなかったが、一同に介すると確かに結構な数だ。
カマもナタも砥石もそんな調子でザクザク出るわ出るわ…。
いつの間にやら装備管理を班単位ではなく隊や団が取りまとめるようになり、またテントの周りに側溝を掘らず、草刈りをする機会も減ったのだと思われる。
私が離れて以降、歴代のボーイ隊長がどんなお方だったのか存じ上げないが、色んなメーカーのガスランタンやシングルバーナーも十分な手入れをされなていない姿で発掘。
「何でこんなにあるの?」との声が聞こえる。
こういった手つかずの物品が、倉庫の奥にはまだ相当な量押しこまれていそうだ。
以前少しだけ紹介した「議事堂型」と呼んでいたロッジテント。
これも幕体は見られるもポールが見当たらない。最奥の隙間にあるのだろうか。
それこそ30年間眠らせたままであることを思うと、復活させるのは難しいかな。
パイオニアリングで使った大振りの滑車も出てきた。
皆さん何に使うのかわからない、とのことだったため、ひとまず説明をしたのだが、哀しいかな「今後使うことある?」との声。
現状を見る限りでは、確かに直ぐ様必要となるとは思えない。しかし、いずれまた自力でのパイオニアリングを目指すのであれば、残しておいて欲しいモノだと私は感じた。
併せて杭打ちに使うカケヤも。
「古い」「ボロい」「傷んでいる」「何に使うか分からない」品々のほとんどが、私の記憶にある物だった。
それはつまり、私がこの運動から離れていた期間、或は当時の隊長が去られた後に、団内で何らか大きな変化(ヒトもモノも)があったのだと推測する。
今更それを蒸し返しても意味がない。しかし、その時から徐々にボーイスカウトとしての大切なモノも失われていったような気がしないでもない。
便利で効率的なコトに移り変わっていくのは仕方ないし、またスカウト数が減り班中心の活動が難しくなったのも分かる。
それでも、「いつかは本来の姿に戻し、存分にスカウトたちを活躍させたい」との思いだけは残しておきたい。その時のために、先輩たちの汗が染み込んだ装備品は捨てられないのではないか。
…などと語ってはみたのだが、今ひとつ皆さんの心には届かなかった様子。
丸々全てではないものの、この機会に長らく使っていなかったモノは廃棄するのだそうだ。
2×4という大型のマーキーやハソリも「使っていない」「使う機会がない」から、とのこと。
いやいや、今夏の団キャンプで団本部は小ぶりな装備品だけ持って行って苦労してたじゃないか。
「使っていない」「使う機会がない」訳ではなく、「使い方が分からない」「使いこなせない」のではないかと、言いたかったけど、やめた。
ただ、よく分からないものが見つかったら、私に聞いてくれるような流れにはなった。
現在唯一の自団出身者である。
思い出話を機に、かつてはどんな野営生活を行っていたのか知っていただき、今後に活かしていただければと思うのであった。