補助者って…?

blue_serow

2016年01月26日 09:25

今朝の緑地公園である。

昨日の雪はほぼなくなった。
日影にはシッカリと霜が残り、日向との色合いの違いがクッキリ見える。


現在、我がビーバー隊には2名の補助者さんがいる。
どちらも隊員の親御さんで、ビーバー隊の活動には積極的だ。

この「補助者」という役務は、ボーイスカウトの中でもビーバー部門だけにある。カブ以上の部門では副長補が近いだろうか。

私自身を含め、補助者に担っていただく具体的な役割について悩ましく思う指導者は多いのではないだろうか。

まず、補助者は隊の支援者であって指導者ではない。
なのでインストラクター的な立場でない場合、直接的にスカウトの指導はしない(しなくて良い)。

では何をするのか。

指導者やスカウトの支援、補助がその役目… じゃ分かりにくいよね 。

我が隊の場合、以前は副長と同等の役割をしてもらった時期もあるが、さすがにソレは宜しくないと知り、今はかなり気を払って担当をお願いしている。

まずはトイレへの案内と同行。
隊集会のメインが公設の公園であり、利用している広場からは死角となっている。そのため念ために必ず大人が同行する必要があるのだ。
これまでは副長か保護者の方に同行してもらっていた。

次に安全管理の補助。
正に「補助者」な感じ。安全管理の責任者は隊長である。そしてそれを実行するのは隊指導者(残るは副長だけだが)となり、更にそれを補助してもらうのだ。
広場で走り回る。工作でハサミを使う。木の枝を振り回したり、ひとりで林の中へ探検に出かけたり。
ビーバー部門は常にスカウトの姿を視界の中に置いておかないと、何がおこるか分からない。かといって、隊指導者はプログラムを運営するためスカウトだけを見続ける訳にも行かない。
副長と手分けをするとしても、プログラムの分担があるとソレも難しくなる時がある。
そんな時こそ補助者の出番なのだろう。

現在の研修所では、隊集会中の安全面はできるだけ補助者に見てもらい、保護者の支援は別の役目を推奨している。というのも、万が一事故が発生した時のことを思うと、一般保護者の方には色々難しいコトが予想されるから。
勿論、補助者だから大丈夫なわけではないが、隊のスタッフが計画に従って行っていた上での云々であれば、共済による保障もあるし、ということのようだ。


隊長、副長を依頼するとなると、そう安やすと引き受けてもらえないことが多いと思われる。しかし、我が隊での経験に限れば補助者だと案外すんなりと受け入れてただけた。

制服は着用せずネッカチーフのみ。本来なら補助者バッジが必要なので、できるだけコチラは着用していただきたい。(我が隊での実際は…)

で、実施計画書は全員で共有することが重要。これによって誰が何を担当し、ドコに注意するのかが分かる(はず)。
コレを怠ると、せっかく協力を引き受けてくれた補助者が、いつ何をすればよいのか分からず、手持ち無沙汰になってしまう。

そんなことは集会中に順次伝えればイイじゃん、と言われるかも知れない。ソレで済めばソレに越したことはない。
しかし、見るべき相手はビーバーたちである。悠長にこれからやることを説明している間にも、危険因子は新たな行動を起こしているのだ。

現場で伝えるのは最後の要点や、詳細の押さえ位にしておきたい、と言うのが私の経験を含めた考え。

これくらいのコトでも分担してもらえれば、隊指導者の負担はかなり軽くなり、気持ちの上での余裕も出てくる。


ひとまず補助者を依頼したが、何をやってもらえばよいか迷っておられる隊長さんは、まずは上記の辺りをお願いしてみてはいかがか。

遠慮せず、しっかりと役を担ってもらうことが大切。せっかく集会へ来たのに手持ち無沙汰で…、と言うのが一番の失礼であると思っていただければ幸い。


僭越な内容ではあるが、何かの足しになればとの思いで記した。


ビーバー共々、仲間が増えることは喜ばしいではないか。

一緒に汗を流してもらおう。





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