ビーバーとカブのスカウティング考

blue_serow

2018年11月07日 09:51

緩やかに暖かい立冬の朝である。


課程別研修の準備をしている最中、私自身はカブ隊長として我がカブ隊の活動も行っていた(と言うか、一応コチラが本業のつもり)。

で、それぞれの部門における違いをそこはかとなく感じ、気持ちの切り替えに苦労した。

セッションの仕込みや文脈のチェックをしている時は、ずーーーっと深く「ビーバーのスカウティング」を考える。

一方で、我がカブ隊の活動の準備をしている時は、ずーーーっと深く「カブのスカウティング」を突き詰めようとする。

集会時にかける言葉ひとつとっても違うので、双方を行き来するのは大変なのである。

どちらもストーリー性が求められる。しかし、単純に「○○になろう」だけで済む話ではなく、部門に応じた世界観の確率が大切だと思う。

私なりの捉え方だと、カブであれば流れをシッカリ説明し、スカウトに考える余地を与えた方が真剣に取り組むようだ。
そしてビーバーであれば、物語を伝え、少しばかり扮装をさせてあげると、素直にその世界に入り込む。

カブは芯を明確にする、ビーバーはカタチから入る、てな感じか。


カブは進歩課目として課題が明確に示されているため、プログラムに連動させやすく、その進捗(成果)も把握しやすい。
ビーバー木の葉章細目も明確ではある。だが、指導者が気を付けていないと(やり易い)同じモノばかり実施してしまいかねない。同じモノを何度行ってもよいコトになっているだけに注意が必要だし、この辺りを如何にして年間を通じてクリアできるかがビーバー指導者の腕の見せ所となる。


ビーバー集会活動では、特段「本物」を意識しなくても「ごっこ遊び」として行えればある意味十分で、その方が想像力にもつながると思っている。その分、プログラムの立案には様々なアイデアが必要となり、指導者は柔軟な発想も求められる。

これがカブになると、校外学習等で「本物」に触れる機会も増えるため、時には施設見学や体験・ワークショップへの参加も必要だと考えるし、そうすることでスカウトたちが真剣に取り組む姿を何度も見ている。
コレに関しては、組集会で「ごっこ遊び」として予習(準備)の後に隊集会で「本物体験」という流れが組めるだけに、プログラムの企画もやりやすいとも言える。

注意しなければならないのは、どちらも最終的にスカウトたちへ「何を与えたいか」「結果としてドコに到達したいか」というコト。

いわゆる「ねらい」である。

これはドチラの部門も同じで、その結果を得るための実行・展開が集会活動なのだ。


と、大前提が結論のようになってしまったのはご愛嬌として、斯様な違いをココ数週間感じ、自分の中で区別と整理をしながらソレゾレの事柄に関わってきた。

分かっちゃいるけどコレがナカナカ大変だったのだ。

それだけに今一度書き出して並べてみたら、と思ったのが今回の記事である。


コレが全て正解だとは思っていないのでご了承いただきたい。あくまで私なりの個人的な分析である。

全く、どこまで行っても突き詰められない、深き迷路。


果たして、ゴール辿り着けるのだろうか?



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