「ビーバースカウト」という部門を考えてみる

blue_serow

2018年03月01日 09:42

台風一過のような朝である。

湿気を含んだヌルい風に、防寒着が暑苦しい。


仰々しいタイトルを揚げてしまったが、カブ隊長1年目を終えようとしている今、ザックリと考えてみたい。

まず率直に感じたのは、ビーバーを経験しているカブスカウトは、活動への向き合い方や取り組み方が(何となぁく)違う気がしている。

今日はこれをやるぞと課題を与えると、訳は分からないけど一先ずやってみよう、と言うのがビーバー経験者。
訳がわからないからと、真面目に取り組もうとしなかったり、別の事に興味を持ち始めるのが未経験者。

もっとも、そう言ったビーバー未経験のスカウトに対しても、課題に向き合うよう誘導するのが私たち指導者の役目なので、ココで未経験だからドーノコーノ言うつもりはない。あくまで感じたコトとして記しているだけであることをご理解いただきたい。


元々は減り続ける加盟員を早期に確保し、カブについて来る弟妹年代に向けてのスカウティングとして始まったのがビーバーである。

みんなで仲良く集まって一緒に遊ぶ、というのは幼稚園や保育園でも行っていること。では何が「ビーバーのスカウティング」なのだろう。

私なりの解釈では、日常につながる非日常とでも言おうか。女の子向けのヒーローアニメの世界観に近いかもしれない。

休みの日になると、水色の制服と帽子で変身して、その時だけの仲間と色々なことをする。
活動は短時間で終わるが、その後も体験したことは記憶に残り、日常の中で不意にソレを思い出し、自分がビーバースカウトであることを思い出す。

小枝章が増えることが嬉しくて、それは日常の中の友だちは知らない。でも、その数は自分が体験・経験したコトの実績なのである。

だから集会で行うプログラム、アクティビティに対しては一生懸命取組みたいのではないだろうか。


個々人で行う工作やお手伝いは家庭でも出来る。でも、仲間と一緒に、お互いを意識して、チカラを合わせてとなると、お家ではナカナカできない(のではないか)。

それは飛び抜けて大袈裟なコトでなくてもよくて、本当に小さな出来事の繰り返しだと思う。

今の季節ならイヌフグリの花の数だとか、どの木に新芽が出てきたかとか。
ソレを仲間と協力し合うか、役割を分けて行うかは指導者の裁量であり、ソコでの工夫がアクティビティの面白さに変わる。

こうした活動を行った結果、ビーバーたちは何に気付き、何が出来るようになったのか。そしてこの経験を何に活かすことができるかをフィードバックしてあげることで、ビーバーたち(と親御さん)は満足感が得られる。


難しいスキルアップや本格的な体験はカブ、ボーイに上がってからで十分。まずはビーバーで「仲間と一緒にがんばる」こと、その結果得られる成果(木の葉章・小枝章)、そして歓び、自信を経験できれば良いのではないだろうか。


正規の仕組みではなく、極めて個人的な思いではあるが、このようなビーバーのスカウティングがなされていれば、変な話「カブ隊長は楽できる」のである。



「オチはそこかい!」と笑って頂いて結構。


コレも部門の連携のひとつと捉えてもらい、気楽にビーバーたちと「良き遊び」を推進していただきたい。


カブスカウトになれば、いやでももっとアクティブな活動になる。


カブ隊長は、みんなが来るのを待っているのだ。


ビーバー隊指導者の皆様に、期待しているのである。




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