2022年12月13日
活動の支援で思わぬ再訪

さて、コレはナニカ?
見る箇所を誤ると全く分からなくなり、そうでなけれはナンテコトない景色。
その日、私は団内の要請により他部門の活動の支援に就いていた。
立場としてはアドバイザーの次くらいだったため、特段忙しいこともなく、マイペースで気付いたことをスカウトに伝えるのみ。
プログラムの善し悪しに口を挟むこともせず、誠に大人しくノンビリと成果物が出来上がっていく様を眺めていたのである。
プログラムの都合で、フィールドは普段我がボーイ隊が使用している場所と異なる深い深い森の奥。
近所にこんな場所があったのか、と気付かされた次第。
時間があったので、その森の更に奥を散策すると、ナント!私がスカウトだった頃に隊のキャンプで使っていた場所と繋がっていたのである。
約40年前、連休の度に隊キャンプを行っていた当時のボーイ隊。寂びれた神社の片隅に本部を設置し、そこから少し上がった拓けた場所が班のサイトとして充てがわれていた。
「拓けた」と言っても森を抜けただけで、草は生い茂り地面もフラットではない。
毎度設営の最初は陣地を確保するための草刈り、或いは草を踏み均してのサイトスペース作り。
それでも3班(だったとおもう)が宿泊テントと食堂フライを独立して張れたのだから広さはそれなりにあったんだな。
などと思い出に耽りつつ散策するも、当時の面影は全く残っておらず。
神社はキレイに整備されていたし、獣道様だった班サイトへの道はちゃんとした通路になっていた。班サイトを構えたであろう場所も確認できないほどの竹林に姿を変えていたのであった。
随所に立っている案内や説明の看板を見ると、平成の初期に相当な手入れを行ったようで、40年という時の流れを実感。
当時のまま姿を変えていなかったのは、神社のお社と参道脇に立っていた巨木だけ。
あの頃は手入れもされていない雑木林だったが、いつの間にか竹が侵入?して全体を覆うように深い竹林となっていたのである。
さて、あまり油を売っていてはいけない。
回想もソコソコに今回活動をしている場所に戻ると、プログラムもソコソコ進んでおり立派な工作物が出来つつあった。
今のスカウトたちも、いつの日か「そーいえば昔ココであんなコト、こんなコトやったよなぁ」と思い出してくれるだろうか。
そんな感慨を味わいつつフッと森ごしの空を見上げたら、なんとも不思議な模様が目に入ってきた。
頭上を覆う木々の縁が互いに遠慮しながら「自分のエリア」を保っていたのである。
冒頭の写真、黒い斑が木々の葉で、細く川のように入り組んでいる筋が木々の醸し出す隙間なのだ。
自隊の活動ではこんな余裕もなく目の前のことに終止するのだが、今回は多くの気付きや感慨を得られた。
毎週末ナンダカンダと用件に追われるのは如何ともし難いが、たまにはこんな関わり方も良いもんだな、と。
かつてのフィールドを再訪できたのも嬉しい出来事。
個人的には誠に充実した「支援参加」なのであった。
Posted by blue_serow at 09:36│Comments(0)
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