2007年04月17日
史上最強のペグ 焼付け塗装の結果
焼いてみた。
上手くいくかどうか自信がなかったので、まずは結果のみのエントリーである。
使用した塗料は、以前記した100円ショップのスプレー塗料。
成分に「合成樹脂(アルキド)」と書かれている。
焼付けの対象としたのは、オートキャンパー御用達「史上最強の(オートキャンプ用)ペグ ソリッドステーク」である。
鍛造ペグの先駆けとして支持を得ている。私も付属品のプラペグに辟易し、こいつを揃えている。
黒いことを除けば、非常に優れたものであることに異論はない。
ただ、このペグは電着塗装が施されており、この塗膜を剥がしてまで焼き付けるには手間がかかりすぎるし、もし失敗した時の(精神的&金銭的)ダメージが大きい。
ということで、そのままの状態で行った。
写真がないので恐縮だが、手順は以下の通りである。
1.まずペグの塗りたい場所をシリコンオフで掃除する。
シリコンオフでなくても、洗剤でしっかり洗うか、ガソリンで拭けばよいと思う。
2.ペグを乾かしている間に「釜」を仕立てる。今回はミルク缶とシングルバーナーを使った。
ふたは以下に記すようにペグの固定物で兼ねる。
バーナーと缶が近すぎると温度にムラが出そうだったので、コールマンの折りたたみグリルで距離をかせぐ。
後で考えると、バーナーに缶を乗せるのは、安定性に問題があり危険であろう。
※使用したバーナーはUNIFLAMEのUS-TRAIL(分離型バーナー)である。今回のような使い方はメーカー推奨ではないので、自己責任でお願いしたい。また、ガス缶一体型のバーナーでは絶対に行ってはいけないし、その理由が分からない人はこの内容のまねをしないで欲しい。
3.ペグが6本固定できるよう穴を6箇所木っ端に空け、そこにペグを通しそれぞれをクランプで止める。
4.自分が納得できる具合にペグを塗装する。木っ端に固定しているので非常に塗りにくいのは事実である。
塗りにくい部分もあるので、色んな角度から見ながらの作業である。
ちなみに私は「ムラなく」など無視。本来のスプレー塗装のセオリーよりも厚めに吹いた。
これは垂れる寸前である。(一部垂れたが、これも無視)
5.そのまま釜にセットし、バーナーに点火。缶の縁や塗装したペグに触らないように温度計をセットする。
今回は手元にあった「燻製用温度計」を使用。温度表示の範囲が200度まであるので好都合であった。
※釜のプレヒートが必要かもしれないが、間違っても点火したバーナーの近くでスプレーしてはいけないし、その理由が分からない人はこの内容のまねをしないで欲しい。
6.今回私が行った場合だと、釜の内部温度が120度~140度になるように火力を調整し、その温度を約20分維持した。そして「焼け具合」を確認した後、ペグの向きを変え2回目の塗装と焼付けを行った。
7.十分に冷ましてから、ふたを兼ねた木っ端から取り外し悦に入る。
かなり厚めに塗装したつもりだったが、まだ薄いところがある。また、気泡もそのまま固定されてしまったので、軽くつぶしておいた。
結果確認
まだこのペグでキャンプをしていないので、本当に焼付け塗装が成功したか否かは正直分からない。だが、出来上がりの1本を庭で試してみた限りは、従来の直接塗装よりは格段に塗膜は強い。
私は鋼球入りの「ショックレスハンマー」という樹脂ハンマーをペグ打ち用にしているのでなおさらかも知れない。
恐らく「石工ハンマー」やスノーピーク純正のペグハンマーなどを使えば、頭の部分はひとたまりも無いだろう。
その後感じたことは、袋に放り込んでしばらくガチャガチャと移動させても、写真の通り塗膜の剥がれなどはおきていない。これだけでも、私としては満足である。
あとは実際にキャンプで使ってみることに限る。
そして結果が出れば、またここに載せておきたい。
さて、22日の隊集会。潮干狩りに行くのだが、また天候が怪しい。
心配は絶えないのである。
Posted by blue_serow at 19:47│Comments(2)
│工作
この記事へのコメント
こんにちは~
自分も同じ事をやろうしてたとこでこの記事発見(笑)
参考になります~(笑)
その後どうなったのでしょうか?!
気になります(笑)
自分も同じ事をやろうしてたとこでこの記事発見(笑)
参考になります~(笑)
その後どうなったのでしょうか?!
気になります(笑)
Posted by taku-c at 2016年10月05日 13:07
> taku-cさま
こんにちは〜 いらっしゃいませ。
当該のペグ、この記事の作業をしてからほぼ毎年数回ずつ使ってきましたが、まだまだ塗装は健在です。
当然、多少の擦れや剥げはありつつも、十分に識別の役目を果たしてくれています。
コレをきっかけに、(気が向いたら)記事にしてみようかと思いました。
今後もお立寄りいただければ幸いです。
こんにちは〜 いらっしゃいませ。
当該のペグ、この記事の作業をしてからほぼ毎年数回ずつ使ってきましたが、まだまだ塗装は健在です。
当然、多少の擦れや剥げはありつつも、十分に識別の役目を果たしてくれています。
コレをきっかけに、(気が向いたら)記事にしてみようかと思いました。
今後もお立寄りいただければ幸いです。
Posted by blue_serow at 2016年10月09日 14:35