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2019年09月05日

マンリキ結び

時折り雨が落ちてくる朝である。

前記事以降もアクセス数は変わらず、ナチュログランキングでは何と2位〜3位をウロウロ。
嬉しい反面、なぜこのようなコトが?と不思議でならない。


そんな中、見に来られた方にも少しは「それっぽい」内容をと思い、ロープいじりのお話を少々。

写真は「万力結び(南京結び)」のデモンストレーションである。

私がボーイスカウト指導者になってから、キャンプ装備を運ぶ際には箱トラ(パネルトラック)を使うことがほとんどだが、スカウトだった昔は平台(平ボディー)ばかりだった。

山積みした装備にシートを掛け、最後に荷物を固定するために覚えたのが「万力」だ。

先輩スカウトやリーダーがいとも簡単にこの結びを掛け、ググッと締め込む姿は何となくカッコよく見えた。

で、私も少しずつ見様見真似で結び目を作り、勢いをつけて締めると… 敢え無く結び目は崩壊し、体重をかけた体制のママ地面に土下座。

そんなコトを数度繰り返し、ようやくコツを掴んだのは高校生(シニアスカウト/ベンチャースカウト)の頃か。

ふた結びやトートラインヒッチなら進歩課目にあるため教本に載っているのだが、万力結びは含まれていない。実際の場面を見られる機会も団のキャンプの限られたタイミングである。
慌ただしい作業の中、テトリアシトリ教えてもらえる訳ではないため、縄をかける先輩やリーダーの手元をジックリ見て手順を記憶するしか無い。

正に「ワザを盗む」時代だったのだ。


不思議なもので、若かりし頃に体で覚えた技術は時が経っても忘れない。ウン十年の時を経て、今夏の団キャンプで装備の固定にコレを使う場面が来た。

最初こそ思い出しながら探ったが、ひと通り確認した後に改めて結びを掛けてみると、おお!シッカリ締まったではないか。

後日、この結びの手順を再確認するべくスマホでチョチョイと検索。いやあ便利な時代になったものだ。

そこで分かったのは、この結びの始めに行う処理にバリエーションがあること。

手繰ったループ(首)にロープを回し掛ける際、一重にするタイプと二重にするタイプがある。恐らくコレは、使うロープによって掛かり具合(摩擦)が違うことから来たものだろう。

他はウン十年前に覚えた手順で間違っていなかった。

一安心だ。


これでまたロープを使ったお楽しみが増えた、と言うか思い出された。

フィールドでロープを渡し、テンションをかける必要があった際には、再び自信を持ってコレを活用していこう。

ただ、張り綱として使う際には、スカウトたちへの指導の意味も含めてトートラインヒッチを見せなければならない。

適材適所とは、技能の使用場面にも言えるコトなのである。


と、こんな感じでボーイスカウトの指導者をしているオヤジのブログ。

お気に召しましたら、またお立ち寄りいただければ幸いである。








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Posted by blue_serow at 09:40│Comments(2)道具
この記事へのコメント
こんばんは、元スカウトです。

一時期船にも乗っていたのでロープワークは一通り覚えたと思っていたのですが、30になって得た今の職場で老先輩がこの結びを、実に滑らかに作って荷物を固定するのをみて大変ショックを覚えた日のことを、いまありありと思い出しました。

同じようなことは、中間ループを作れれば可能ですが
サッと作れてサッと解ける(これがカッコいい!)南京結びは
いかにも玄人っぽいロープワークじみていいものですね。
Posted by ぺんでぺんで at 2019年09月11日 23:16
>ぺんでさま
コメントありがとうございます。元スカウトとのことで、大変嬉しく感謝しております。
ロープワークは奥が深く、また名前は同じでもバリエーションが豊かで楽しいですよね。
お仕事によって様々な結び・縛りがあり、今なお発見と気づきが続いております。

当ブログ、こんな感じでやっておりますので、引続きお立ち寄りいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
Posted by blue_serowblue_serow at 2019年09月12日 21:50
 
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    コメント(2)