2024年05月14日
営火の薪組

毎度思うのは、その薪組の難しさよ。
着火から速やかに燃え上り、一定時間その勢いを維持しつつ、あるタイミングからは炎が鎮まってゆき、最後は熾き火一歩手前で穏やかにチロチロと…。
頭でイメージしつつ試行錯誤するも、そんな上手い具合に、しかも途中で手を加えること無く燃え進んでくれるのは稀。
これまで私が体験(参加)した指導者訓練の中での営火でその通りに出来ていたのは数える程で、私自身が薪を組んだモノでもかろうじて1回だけ「上手く行った」と言えるのみ。
特に昨今は色々な事情から焚き火台を使う機会が増え、更にコントロールが難しくなったと感じている。
いわゆる直火(地面への薪設置)と異なり焚き火台では空気の入りが良すぎるのだ。
そのため「それなりな量」の薪を積んでいても、火力が上がってくると相当な勢いで燃え上り一気に燃焼し切ってしまう。
30分ならコレだけ、1時間ならこの程度、といったこれまでの経験則が通用せず想定より随分早くに落ちてしまうのだ。
最近はその辺りも鑑みて広葉樹薪の入れ方を都度都度試している状況。
それでもまだ手応えは感じられず、である。
ちなみに、営火の進行上まだまだ盛り上がっていて欲しい時に炎が落ちてきてしまったら… その時は仕方ないので薪を追加投入するしかない。
進行の邪魔にならないよう、そして雰囲気を壊さないよう出来るだけさり気なくスマートに、が求められる(と思っている)。
でもソノやり方を示した資料や手本などある訳もなく、コレも手探りだ。
エールマスターに数本の薪を渡し、前に出て進行をしながら放り込んでもらうとか、アクションソングで全員がナンダカンダやっている最中にファイアーキーパーが紛れ込んで投入するとか。
ココで薪の種類や量、更にはタイミングを誤ると、逆に火の勢いを下げてしまったり、或いは思った以上に長い時間燃え続けることになったりするリスクもある。
スカウトキャンプのたいせつな一場面となる営火。
その教育的効果を発揮させるため火をコントロールすることは、我々指導者のスキルとしてとても大切なんだなぁ…と、思う次第である。
この次こそはバッチリ決めたい。
Posted by blue_serow at 09:36│Comments(0)
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