休日は別の顔

この「高原のキャンプ場」のような場所も、いつもの緑地公園である。

毎日立ち寄るエリアとはちょうど反対に位置する広場に、今朝は寄り道している。


この緑地公園は、催し物やピクニックで賑わう広場が数カ所あり、その他の場所はだいたいが起伏のある丘になっている。

だが、更にその隙間にこのように開けた所が散在しているのだ。


多くの人たちが訪れる場所からは見えにくかったり離れていたりする、正に「秘密の場所」である。

子供の頃から、この緑地公園を「探検」しまくった私にとって、このような場所は隠れ家であり思い出の詰まった場所になっている。


今日、私は「平日」なのだが、出勤は遅めの時間なので「アミガサダケ」を探していくつかのエリアを散策していた。

目当てのモノはまだ見つかっていないが、焦りはない。

それを理由にして、こうした場所を歩き回ることが私にとっては大切なのである。


今夜も団会議があり、多くの懸案事項が引っかかったままだし、隊集会の内容と、来月の活動予定も立てなくてはならない。


頭の中は満タンなのだが、こうして野の中にいると焦りもなくなり、少しずつ考えがまとまっていく気がするのだ。

「もっと真剣にアミガサダケをさがそうよ」

という自分と

「そこら辺でドングリでも拾ってれば？」

という自分がいる。




今日は時間まで「秘密の場所」をもう一度探しに行ってみることにしよう。