2020年09月24日
野営工作の醍醐味

朝夕めっきり涼しくはなったが、日中はやや蒸し暑くなりそう。
写真の立ちカマドは、我々ボーイ隊指導者が作ったモノ。
スカウトたちが半日以上かけている横で、イメトレをシッカリ行ったオジサン2人は材料集めからスタートし、1時間少々でココまで出来た。
事前の準備(完成形の予想)と役割分担、声の掛け合いが如何に重要かを見せつけるためのデモンストレーションだ。
だが、自分たちのコトで手一杯の彼らに我々が作業をしている様子は目に入らず。
たくさんのヒントを投げかけたのに、モッタイナイ。
前記事で紹介したスカウト作の立ちカマドもだが、今回のキャンプではフィールドの雑木林にため置かれている間伐材を使用した。
これまで竹材を多く使ってきたスカウトたちにとって、天然木で野営工作をするのは初めて。
太さがマチマチで、真っ直ぐでもない。モノによって材の質は全く異なる、ナカナカ扱いにくい材料だ。
でも、縛りはよく効くし重量感もあることから、頑丈な出来上がりとなった。
そして集めた木材の余りはそのまま薪としても使える。
施設としての「キャンプ場」では味わえないコトばかりだと感じた。
こうやって工作物をこしらえていると、次はアレを作ろう、この後にはこうやって工夫しよう、などと次々考えが浮かんでくる。
時間が許されるのなら、ひたすらに作り続けたかったのだが、一応「隊長」なので、ソコはガマン。
で、少し欲張ったのが、写真にも写っている自在鉤である。
かの動画コンテンツ「ScouTube」で紹介されていたのを見て以来、ズーーーッと頭の隅に引っかかっていたモノ。
材料さえ揃えば、シンプルな構造のため工作もそれほど難しくはない。
が、今回の場合は横棒に渡したロープが打ち綱だったため、鈎に重しをかけると伸びてしまった。
このママでは安全に使えず、参考出品に留まったのは残念であった。
次回は撚り綱を用意するか、割り竹や木の棒などに置き換えて、真の完成を目指す。
話は前後するが、立ちカマドの床に並べた桟(割竹)の固定にも小技を。
片側は麻紐2本によるクロスをし、もう片側は麻紐1本を斜め巻(スパイラル)させてみた。
デモンストレーションであり見本であるためのコト。
実際には変える必要はない。
割竹は幅をできるだけ揃えるように調整してあり、カマドとしてこの上に土を乗せる際、この状態ならそのまま乗せても隙間から土が落ちることはほぼない(はず)。
カマド以外の使用なら、食器乾燥棚とか工具置き場として、コレでひとまず完成形である。
今後私がボーイ隊長である限り、このフィールドで、このスタイルを続けたい。
わざわざ竹材を調達する必要はないし、それでいてスカウトたちには存分に野営工作をさせることができる。
もちろん、様々な手続きや配慮、注意すべき点は多々ある。
それでもコレだけの経験を地元でできるのは貴重だ。
やっぱりボーイスカウトは、キャンプを通して様々学ぶのだな。
立ちカマド作りに気持ちを集中させた1時間少々、個人的にも非常に充実したひと時であった。
次はもっとカッコイイ何かを作って見せたい…。
こう思わせるトコロが、野営工作の醍醐味な訳である。
Posted by blue_serow at 09:34│Comments(0)
│BS