2023年01月19日
考査の基準て?

詳細は割愛するとして、スカウトたちはやや大きめの工作物作成に悪戦苦闘。
そして完成した時の達成感は十分にあったようだ。
スカウティングは野外活動を中心に様々な体験・経験をすることで、青少年の成長に寄与することを目標としている。
そしてソレを推進する(モチベーションを上げる・保つ)仕組みの1つが進歩制度だ。
単に体験・経験して過ぎていくのではなく、その成果として身についたか、次に活かせるかの確認事項を進級課目として設定している。
ならばその課目(課題)の達成度はどのレベルが求められているのか。
植物の見分けに関する知識、いくつかの道具を使いこなすスキル、儀礼・信仰に向き合う心構え、そして奉仕の精神…。
一つひとつに対して相当なレベルを求めるとすれば、通り一遍の体験・経験だけで「良し」とは出来ないだろう。が、ソレでは一向に先へ進められないし、クリアの判断もシビアになってしまう。
そしてクリアの判断を班長に委ねる構造であるから、自ずと班長はそれぞれに対しソレナリに高度なモノが身についていなければならない、となる。
カタチとしては誠に良くできている仕組みなのだが、現実はそんなに美しくまとまっていない。
班長自身がそのレベルに届いていない(届くように指導しきれない)のである。
過日、地区の偉い方からは「無理は求めず緩やかに進めれば良い」とのお言葉があった。
そうしないと進歩進級が進まないことを分かっておられるからだ。
そこで本題。
「やった、できた」のレベルで良ければビーバーやカブと同じで済んでしまう。
いやソレはソレでは良いのかも、と最近感じ始めた。
ではボーイ隊ではドコが(ナニが)変わるのか。
それは「考査」として自分から履修のサインを求める行為。
もう一つは班長が班員に対して「コレやったじゃん」と声をかけ認める行為ではないか、と。
様々な課目内容を体験・経験させるのは隊長のシゴトなので、年間の活動にそれらが網羅できるようにする。そして実行しスカウトたちに体験・経験させる。
完璧に身に着けさせるのが目的ではなく、「ひとまず実際にやったことがある」レベル、内容で良いのではないか。
さすがに一度もやったこともない課目を認める訳には行かないが、本人の記憶に残り、スカウトハンドブックに書かれていたのを思い出せる程度で十分なのかも。
仮に同じプログラムを2年・3年続ければ、繰り返し経験するスカウトは少しはスキルアップしてくれるのではないだろうか。
なので表題に対する自らの答え。
「考査の基準」とは、スカウトが確実に体験・経験し、ソレを班長に申告出来ればOKであり、班長はそれを受け入れ認めることを理解していればOK…なのかな。
私が若かりし頃はもっと厳しく考査をされた、などとの給うてもソレはただの回顧録。
記憶をほじくり返せば確かに厳しいものであった一方、課目をクリアするためだけに「一夜漬け」ならぬ「浅漬け」状態で考査を受けた(受けさせられた)こともあったよなぁ…。
で、その重責を担う班長の考査は誰が見るのかと言えば、本来は上級班長なのだろうが、我がボーイ隊に(今は)いないので私が見るしかない。
そこで必要となるのが班長訓練なる機会なのかな、と、腑に落ちる。
5月に予定されているWB実修所に向け、我がボーイ隊と私自身のスカウティングを振り返りつつ、我が隊が抱えている課題を一つひとつ考察していこうと思いこんな記事にしてみた。
今後も思いついたら書き留めていくつもりなのでご了承いただきいた。
Posted by blue_serow at 09:37│Comments(0)
│BS