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2012年06月13日

スカウトとの向き合いかた

今朝の緑地公園である。

草刈りがされていない定位置周辺はこんな感じになっている。出入りの時にはズボンの裾に草の種がついてしまうが、それも仕方なし。


ビーバー年代は好き勝手に動くものだと言い切って良いだろう。これは成長過程でのステップの一つなので、ほとんどの場合は時間と共に収まっていく。

なんて落ち着き払ったフリをしていても、隊員たちを預かりビーバー部門として隊活動を行う我々としては、毎回毎回が彼ら彼女らとの戦いになる。

安全にプログラムを進めるため注意事項の説明をしようとしても、アッチを向いたりコッチをつついたり。
最後までやってるのは毎回同じ隊員なのだが、何度も名前を呼ぶと集中砲火のようになってしまうためソレは避けたい。
そんな「戦い」を繰り返していると、さすがにコチラも様々な迷いが生まれてくる。

この辺りが「ビーバーは大変だね」とお仲間から声をかけられるトコロであり、「ビーバーだけはできないなぁ」と言わしめる理由だろうか。

隊長就任の当初から今に至るまで、幸いなことに私は同年代の息子たちを育てている真っ最中なので、彼らの動向について戸惑うことはあまりない。ただ、我が子と人様のお子さんで全く同じ対処をするわけには行かないので、その接し方には気を払っている(つもり)。

以下は私の信条であり、端から見ていてどうかは後ほど記す。

まず最大の違いは隊員たちには「怒らない」ことである。
話を聞いてくれないならば、聞いてくれるまで待つ。聞いてくれるような話の展開にする。その先が聞きたくなる話し方をする。
これらが全てバッチリできているとは全く思っていないが、心がけている。
これから隊集会が始まる、プログラムを展開するという時は隊員たちもテンションが上がりつつある。だからソワソワと落ち着かなくなるのも無理はない。だからといって、気をつけて欲しいことやその日の約束を中途半端にして勢いだけで突入することは出来ない。だから、最初の話はしっかり聞いて欲しい。
ならば、そのソワソワした気持ちを落ち着かせ、私に集中させるにはどうしたら良いかは今でも私の課題である。

座らせるだけでも気分は変わるし、スケッチブックで提示れば見る場所が定まる。
一番簡単なのは全員が私の顔を見るようにすること。
「隊長はみんなの顔が見たいから、みんなコッチを見て」
いろいろ試してみたが、今のところコレが一番手軽で伝わりやすいようだ。

集合をかけてからもダラダラしているようなら、集まってきた順番に誉めてあげる。順位にこだわる年代なので、スピードアップは確実だ。

厳しくビシビシやるのを否定はしない。しかし、感情の振れ幅が大きいビーバー年代をオトナのチカラで押さえ込むのは私は好まない。
勿論、時にはカチンとくる言動に出くわすときもある。そんな時は頭の中で「落ち着け落ち着け」と唱えてから相手の名前を呼び、その言動の理由を語らせるようにしている。

じゃれ合いが過ぎてイザコザになったときもできるだけ放置。

唯一、約束を無視する行動をとった時には大きな雷が落ちる。年に一度あるかないかの程度ではあるが。
その時は全力で叱り、その訳も話す。
見守り、声掛けをしていてその上でのことなので第一声はかなりのもの。自分でも「このまま行くと感情のままになる。抑えろ」と分かるほど。

だいたい夏キャンプの時での場面となるため、安全を確保する上では必要なことでもあるだろう(と自分で言い訳)。

こんな様子の全てを親御さんの見ている前でやっているので、雑談に混ざって評価をいただくこともある。
その多くは好意的なもので一安心。ただ「お家でも良いお父さんでしょうね」と言われるチョット心苦しかったりもする。

家で怒鳴り散らすことはしないが、やはり隊長である時と父親の時では別の顔。感情に負けてしまう時だって多くあるものだ。その反省が隊員たちとの向き合い方に活かされている。

息子たちが興味を持っているもの、好きなテレビ番組や流行も重要な情報源。
彼らのおかげで私は隊員たちとコミュニケーションがとれていると言っても過言ではないだろう。

ならばこの先、息子たちの歳が上がりビーバー年代と合致しなくなったらどうするか。

それはその時に考えればよいことで、今から心配していても何の意味もない。今、目の前にいる隊員たちとどう接していくかが最重要なのだから。


実修所で言われた「安全基地」。
私はどこまで隊員たちの基地になれるだろうか。



「怒らないことが優しさ」じゃないことだけは忘れず、これからも迷い続けたい。





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Posted by blue_serow at 09:37│Comments(0)BVS
 
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