2008年08月20日
夏キャンプのネタ スカウツ・オウン

芝の横にいたバッタとしばし戯れる。
夏キャンプでスカウツ・オウンをやってみた。
普段、3分と落ち着いて話を聞けない隊員たちに、「しっかり話を聞いて、その内容を考える」ことを伝えたくて計画したのだが、それが受け入れられるのかどうか、自信がなかった。
何よりも、今まで幾つかのサービスに参加したことはあっても、自分が主宰したことはない。
WB研で行われたものも「ビーバー向け」ではあったが、私から見ればまだまだ難しく、話も長かった。
そこで「ビーバー隊のきまり」をきっかけに、「周りにいる人たちの存在」に気づかせ、「感謝する気持ち」をどう現せば良いのかをできるだけ短くなるように考えた。
以下はその内容である。
---------------------------------
今から隊長は、少し長いお話をします。
いつもなら、みんな途中でアッチやコッチが気になっちゃったり、「そうだ!」って思うと、その話をしてくれるよね。
でも、今からはがんばって隊長の顔だけを見て、お話にでてくるいろんな言葉を考えて、静かに聞いてください。
「ビーバー隊のきまり」の最初は何だか覚えてるかな?
(だいたいは覚えていない)
最初は「ビーバースカウトは 元気にあそびます」だったよね。
(あー!っと思い出したようである)
みんな、いつも元気に遊んでるよね。
(みんなうなずく)
じゃあ、元気に遊ぶために大切なことは知ってるかな?
(順に意見を聞いてみると、大勢であそぶとか、一生懸命あそぶとか、けんかをしないという答えの他に、たくさん食べる、という答えも多かった。)
けんかをしないことも、一生懸命あそぶことも大切だよね。でも、「元気」にあそぶためには、お腹が空いてたら…遊べないよね。
みんなはいつも「お腹が空いた」って言えば、ちゃんと朝、昼、夜、おやつもあるかな、必ず食べれるよね。
何でだろう?
(お母さんが作ってくれるから、給食があるからという答え)
そうだね。お母さんだけじゃなく、みんなの周りには給食を作る人、レストランのコックさん、コンビニのおにぎりやサンドイッチだって、それを作っている人たちがいます。昨日の晩ご飯も団委員さんたちが作ってくれたよね。
だからみんなは「お腹が空いた」と言えば、必ずご飯が食べられるんです。
ご飯を作るのを手伝ったことある人は?
(全員手を挙げる)
じゃあ、食べた後の片づけを手伝ったことある人。
(これも全員手を挙げた)
じゃあ、全部自分で、ご飯の準備から片づけまでやった人?
(これはいなかった。お互いに顔を見合わせている)
いないね。いいんだよ。悪くない。
みんなはまだ、大きくなる途中だから、全部を自分でやることは出来ない。
だから、周りにいる人たちがご飯を作って、みんなが大きくなるのを助けてくれているんです。
お家のご飯だと、みんなが好きなおかずがちゃんと作ってもらえるよね。
それにファミレスでも子供用のメニューがあるよね。
(みんなうなずく)
それは、みんながお腹いっぱい食べて、元気に遊んで、どんどん大きくなって欲しいからなんです。
だから、ちょっと嫌いな物があっても「これキライ!」なんて言って食べないのはやめようね。
自分が好きなものばかり食べていると、身体が弱くなっちゃうかも知れないよ。
お母さんやお父さんやレストランのコックさんとか、みんなのご飯を作ってくれる人たちは、みんなが元気に、大きくなってくれることをとても楽しみにしています。
だから、おいしいご飯を一生懸命作ってくれているんです。
だから、ご飯の時はいつも…
なんて言うかな?
(みんな、いただきますとごちそうさま、と呟く)
そうだね。忘れずに言おうね。
それと今、忘れないうちに「ご飯を作ってくれる人全員」にお礼を言おうか。
大きな声で言わなくていいよ。
隊長が合図をしたら、目をつぶって、ゆっくり心の中で言おう。
目をつぶって、せーの…
(ありがとう)
(しばし待つ)
目を開けていいよ。言えたかな?
これから好き嫌いせずにご飯を食べる人!
(みんな手を上げた)
はい、ありがとう。
ちゃんと話も聞いてくれたね。ありがとう。
じゃあ、今日も元気に遊んで、ごはんもいっぱい食べようね。
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その時の話を思い出しながら、できるだけ忠実に再現してみた。
改めて読んでみると、所々で内容が飛んでいたり、脱線していてまとまりがない。
実際には話し方の抑揚が加わるので、もう少し自然な流れに感じていたのかもしれない。
元気に遊ぶ→食べること→周りの人への感謝、と盛りだくさんの話になってしまったのは改善の余地ありだが、隊員たちは真面目に考えながら静かに聞いてくれた。
初めての試みにしては、まずまず、ということで勘弁していただこう。
Posted by blue_serow at 10:25│Comments(5)
│BVS
この記事へのコメント
有難うございます。
読ませていただいて、なんだか温かい気持ちになりました。
ばっちり!ではないでしょうか。
スカウトにもちゃんと伝わったと思います。
読ませていただいて、なんだか温かい気持ちになりました。
ばっちり!ではないでしょうか。
スカウトにもちゃんと伝わったと思います。
Posted by よっしー at 2008年08月20日 12:53
blue_serow様
コメント拝見致しました。
この写真は自分も中々良く撮れたと思っている1枚で、スカウトが一生懸命地面を見ている様子が撮れていました。
コンテストへの応募は考えていますが、貴殿からプッシュされて決断してみたいと思います。
今週末に団会議があるので、提案の上提出する方向で考えます。
ありがとうございました。
>スカウツオウン
見事ですね。貴殿には実修所は不必要かと思わせるような見事な隊長振りです。
ビーバーへのスカウツオウンは最も難しい話と思います。(私は未だにこのような話はできません。)
コメント拝見致しました。
この写真は自分も中々良く撮れたと思っている1枚で、スカウトが一生懸命地面を見ている様子が撮れていました。
コンテストへの応募は考えていますが、貴殿からプッシュされて決断してみたいと思います。
今週末に団会議があるので、提案の上提出する方向で考えます。
ありがとうございました。
>スカウツオウン
見事ですね。貴殿には実修所は不必要かと思わせるような見事な隊長振りです。
ビーバーへのスカウツオウンは最も難しい話と思います。(私は未だにこのような話はできません。)
Posted by kenshin0326 at 2008年08月20日 16:12
>よっしーさま
やってみて感じたんですが、難しい言葉を使う必要は全くありませんでした。「伝えたい、分ってもらいたい」と思う気持ちが大切なんだと実感しています。
WBでのお話も(アレンジは必要ですが)使えると思います。
よっしーさんもやってみて下さい。
で、その時の所員さんも来て頂いていますね。
↓
>kenshin0326 さま
わざわざお越し頂きましてありがとうございます。
最初にアノ写真を見た時、「こんなに隊員が真剣になれる活動がしたい!」と強く思いました。それと同時にあんな写真が撮りたい!とも思いました。
出品されて、多くの人たちに見てもらえると良いですね。
>ビーバーへのスカウツオウンは最も難しい話と思います
私も同感です。やさしい言葉を選ぶことよりも、話をする私自身が深く考えることの方が大切だと分りました。
リーダーがするべき「ちかいとおきての実践」にも通ずることなんですね。とても勉強になりました。
夏キャンプを終えてから、ますます「実修所に行かなくては」と感じています。
やってみて感じたんですが、難しい言葉を使う必要は全くありませんでした。「伝えたい、分ってもらいたい」と思う気持ちが大切なんだと実感しています。
WBでのお話も(アレンジは必要ですが)使えると思います。
よっしーさんもやってみて下さい。
で、その時の所員さんも来て頂いていますね。
↓
>kenshin0326 さま
わざわざお越し頂きましてありがとうございます。
最初にアノ写真を見た時、「こんなに隊員が真剣になれる活動がしたい!」と強く思いました。それと同時にあんな写真が撮りたい!とも思いました。
出品されて、多くの人たちに見てもらえると良いですね。
>ビーバーへのスカウツオウンは最も難しい話と思います
私も同感です。やさしい言葉を選ぶことよりも、話をする私自身が深く考えることの方が大切だと分りました。
リーダーがするべき「ちかいとおきての実践」にも通ずることなんですね。とても勉強になりました。
夏キャンプを終えてから、ますます「実修所に行かなくては」と感じています。
Posted by blue_serow
at 2008年08月20日 18:58

私は福岡にてCS隊副長として復帰しました。読んでいてとても勉強になりました。
今度のキャンプで少しだけ話をする機会がありますのでやってみます。
CS隊に復帰しましたが団の都合でRS隊隊長を任命されました。
11月に研修所に行きます。(本当は愛知で入りたかったけど茨城にいきます。)
今度のキャンプで少しだけ話をする機会がありますのでやってみます。
CS隊に復帰しましたが団の都合でRS隊隊長を任命されました。
11月に研修所に行きます。(本当は愛知で入りたかったけど茨城にいきます。)
Posted by 竹若番 at 2008年08月20日 21:07
>竹若番さま
CS隊ならば、もう少し直接的な話をしても分かってくれると思います。がんばって下さい。
RS隊隊長も兼任されるとは大変ですね。
隊員がVS隊での経験をしっかりと持って来てくれれば、「スカウトの仕上げ」としてローバーは飛躍するのでしょうが、当団では残念ながら「リーダー候補者」としてしか認識されていないようです。
CS隊ならば、もう少し直接的な話をしても分かってくれると思います。がんばって下さい。
RS隊隊長も兼任されるとは大変ですね。
隊員がVS隊での経験をしっかりと持って来てくれれば、「スカウトの仕上げ」としてローバーは飛躍するのでしょうが、当団では残念ながら「リーダー候補者」としてしか認識されていないようです。
Posted by blue_serow
at 2008年08月21日 03:00
